Wechatの公式アカウント(公衆号)を運営する際に、毎月代理店とレポートを振り返る必要がある。その際に、様々な指標がリストアップされる。「閲覧数」「いいね」「シェア数」以外に、最近は「在看」(見ている)も現れた。
これらの指標について、「名称も役割も不明確で混乱している」の声が多い。本記事では、Wechat記事の主要指標の意味・役割・重要性を解説する。
まず、記事の閲覧画面に入ってみよう。ファーストビューでは、記事タイトル、配信アカウント、正文を確認できる。

一番下にスクロールすると、いくつかのデータが並んている。

【閲覧数】記事のPV数。配信後に閲覧回数の増加によって変動していく。重要度:★★★★☆
【いいね数】中国語の「賛」。読者がここを押すことで「いいね」数が増加する。ただ、いいねを押すことで記事が拡散されない。重要度:★★☆☆☆
【シェアボタン】ここを押すことで「チャットにシェア」「モーメンツにシェア」2つ種類のシェアを選べられる。ただ、記事のシェア数はここで表示されない。重要度:★★★★★
【在看】中国語では「見ている」の意味。シェアボタンからのシェアと違って、第三種類のシェア行為だと考えたらいい。ここでは押される数も表示される。重要度:★★★★☆
Wechatで記事をシェアする3つの方法、その違いは?
上記の指標の中で、一番混乱しやすいのは「シェア」と「在看(見ている)」の区別。
これもシェア、あれもシェア、一体に誰にどうやってシェアされたの?Wechatのレポートを理解するために、まずシェア行為について理解するのが大事だと思う。その詳細を説明しよう。
①シェアボタン→チャットにシェアする
中国語では「发送给朋友」(友達に送る)と書いているが、実は「チャットにシェアする」と定義したほうが精確だろう。なぜなら、友達のプライベートチャットだけでなく、グループチャットにも送れることが可能だ。
【友達とのプライベートチャットにシェアする】際は、一対一なので、拡散範囲が一人だけ。

一方で、【グループチャットにシェアする】際は、そのグループにいる全部のメンバーが見れるため、拡散範囲は、グループにいる全員だ。

もちろん、グループにいるメンバーでも、クリックして中身を見ないと閲覧数が統計されないため、グループへのシェアによってどれぐらい閲覧が上がったことまでは分からない。
②シェアボタン→モーメンツにシェアする
「モーメンツ」(朋友圈)はFacebookのタイムラインみたいに、自分の写真・思いを投稿する機能である。Wechatの友達だけが見れるのが特徴であり、友人とのコミュニケーションを深めるためにほとんどのWechatユーザーが愛用している。

記事をモーメンツにシェアしたら、特殊な設定をしない限り、そのユーザーのWechat友達全員が見れる可能性も。自分のコメントつきでシェアする人も多い。

ただ、「友達全員が見れる可能性」があるものの、モーメンツを見ない人や、この記事のタイムラインまでスクロールしなかった人もいるため、最終的に見れるのは一部の友達だと考えられる。
③「在看」(見ているボタン)にシェアする
この「在看」は2019年3月ごろに、Wechatがリリースした新しい機能であった。モーメンツに記事のシェアが多くて嫌になったユーザーもいるせいか、Wechatが「素晴らしいと思われる記事のおすすめ画面」機能を出した。
「在看」の記事は下部メニューの「発見」→「看一看」から閲覧できる。「看一看」に入ると、自分の友達が「在看」を押した記事が全て表示されている。
(Wechat日本語版では「発見」→「トップストーリー」となり、「在看」は「Wow」になっている)

この「看一看」の機能は、場所が深いため、どれぐらいの人が実際に使っているかのデータがまだリリースされていない。質の高い記事を探しに来るユーザーもいるだろうが、拡散の効果はまだモーメンツのシェアほど高くないと推測されている。
それでも、多数の人に見せられるそこそこ良い拡散ルートだし、モーメンツのタイムラインが影響されないため読者が押しやすいため、この機能の重要度に4つ★をつけた。
閲覧数を一番重視されたちだが、実は大半の記事の閲覧は配信プッシュによって得られたものである。その際に、「トップ画像+タイトル」はいかに人を目を引けるかが決定的な要因となる。読者が入ったら統計されるケースが多いため、閲覧数は記事の質とほとんど関係がないと言えるだろう。
一方で、「在看」やシェアは、読者が記事を認めた上で、「他の人にも見せたい」行為なので、記事の質と大きく関係している。
閲覧数だけを重視すると、「トップ画像+タイトル」だけに工夫をして、中身がスカスカの記事が生まれることが起こり、長期的にはアカウントの信頼度・評価が下がっていくから要注意だ。
Wechat公式アカウントのコンテンツを評価するには、まず閲覧数+在看+シェア数を同時にみてみよう。外見も中身も重視だ。
更に正しく評価するには、閲覧数・開封率・シェア数・いいね数・在看数・完読率・完読曲線を綜合的に分析する必要がある。
今回話していない指標は、Wechatの管理システムにログインした後に確認できるデータのため、今後また他の記事で詳細を解説する。
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