中国Tik Tok (Douyin)がO2O機能「Dou店」をリリース:オフライン店舗がアプリ内でページ運営、集客、クーポン配布が可能に

2月27日、中国版Tik TokDouyin」(抖音 / ドウイン) はオフライン店舗との連携機能「Dou店」(抖店)を正式に公開しました。新機能を登録した実店舗(オフライン店舗)は、Douyinアプリ内に店舗ページを作成し、ユーザーにメンションしてもらい、そしてクーポンを配って来店を促進することができます。では、早速その機能の詳細を紹介します。

・まずは中国のO2Oサイトで肝心な概念「POI」を知る

Douyinの運営チームが「Dou店」機能を公開する前に、中国の春節期間にフィジビリを実施しました。その事例から機能の詳細を説明したら分かりやすいと思います。

今回「Dou店」のフィジビリ対象は、北京の観光スポット「古北水镇」でした。中国古代の風景が溢れる小さな街です。

あれ?「Dou店」の適用対象は、店舗じゃなかったっけ?

ここでは中国のO2O業界で良く使われる「POI」の概念を先に説明しないといけません。

POI = Point of Interest:誰かが便利、あるいは興味のある所と思った特定の場所である。地図上で表現できるポイント、「地点」、「場所」の意味。

東京スカイツリータウン、浅草寺、商店街のような観光スポットから、飲食店、美容室、ホテル、ジムまで、全て「POI」として定義できます。いわゆる、単一店舗でも、店舗の集合でも、人々はそれを一つの「場所」として認識しているなら、POIになれます。

その意味を理解したら、フィジビリ対象にされた「古北水镇」がやったことは、店舗にも適用されることは分かりますね。

・「Dou店」機能の仕組みは「POIページ」X「動画」

「Dou店」機能に2つの部分が含まれます。

その一、Douyinアプリ内のPOIページ

その二、ショート動画機能とPOIページの連携

POIページは、飲食店が食べログやHotpepperで作った店舗ページをイメージしたら良いと思います。ただ、そのページがDouyinのアプリ内にあります。店舗画像、住所、営業時間などの情報が入っています。現在地との距離とクーポンも表示されます。

クーポンの様子:

ここまで、一般の店舗情報サイトと大きく変わりませんが、一番重要なのは「どうやってその店舗ページへ集客する」ということです。 

従来の情報サイトでは、バナー、ランキング、特集記事などが使われてきたが、Douyinはショート動画を活用してソリューションを提供します。

①ユーザーが撮った動画とPOIを結びつく

今後、ユーザーがDouyinでショート動画を配信する際に、付近のPOIを選んで「チェックイン」することができます。配信後、POI名は動画の下に緑マークと一緒に表示されて、タップしたらPOIページに遷移できます。

いまのDouyinで見つけたユーザー自主配信事例(動画は、観光スポットに人が多いことを撮っています):

ユーザーの自主配信以外に、インフルエンサー(KOL)によるプロモーションにもこの機能が使えます。

下記のキャプチャは古北水镇の事例。左はインフルエンサーが古北水镇の遊び方を紹介する動画;右は「いいねを獲得しやすい写真の撮り方」を教える動画。いずれも古北水镇の緑マークがついて、ワンタップでPOIページに遷移できます。

特に、インフルエンサーが配信した動画だと、ファンのコメントがいっぱいついてきます。「古北水镇に行ってみたい」「キレイ」な声が続々登場し、「いつ観光に行ったら良い?」のような質問も沢山あります。

②店舗の公式DouyinアカウントとPOIを結びつく

POIページに、経営者の公式Douyinアカウントを設定することもできます。

「公式Douyinアカウントで何ができるの? 」という質問があるかもしれないが、実は、店舗に集客するために、Douyinで配信し続けている経営者が既に沢山いるし、大きな成果と結びいた事例も少なくありません。

Douyinで大きな成果を収めたミルクティー店舗「答え茶」、「あなたが書いた任意の質問に対して、キャップに答えが書いてある」のアイデアで大人気。公式アカウントでは沢山の質問とその答えの事例を配信。

公式アカウントはプロモーション施策ではなく、長期CRMのためです。他の動画からPOIページに来たユーザーにとって、公式アカウントは更にそのPOIのことを知るチャンス。それでフォロワーになったら、今後来店する可能性が大きくあがります。

③「チャレンジ」機能とクーポンを結びつく

 Douyinでは、ハッシュタグ(#)機能を利用したプロモーション商品「チャレンジ」があります。指定されたハッシュタグをつけて動画配信をすると、自動的にキャンペーンや商品の抽選を参加することができます。また、「チャレンジ」のページで全ての参加動画も閲覧可能。

古北水镇のフィジビリでは、こんな看板がありました。DouyinでQRコードをスキャンしたら、指定の音楽で、指定「チャレンジ」のタグがついた動画を撮ることができます。その動画を配信すると、自動的にアプリ内のクーポンをもらえ、更にその場で利用することが可能です。

ユーザーにとって、

看板をみた → QRをスキャン → 動画を撮る → 配信 → クーポンが来る → クーポンを利用

この一連の動作はスムーズにできます。もちらん、POIマークも動画についているので、スポットの拡散にもなりますね。

ここまで、いろんなページや施策があって、少し混乱しやすいと思いますが、「Dou店」を利用する際のサイクルを図に書いてみました。POIページ、公式アカウント、実店舗が互いに送客し、更にKOL、QRコードキャンペーンなどでブーストアップするようなやり方だと思います。

更に、従来のバナー広告、動画広告も提供されていて、POIのプロモーション手法は多種多様。全ての機能はサイクルになってグルグル回ります。

三、今後の展望

ここからは筆者自らの考えとなりますが、将来のDouyinは、DianpingやMeituanの強い競合になる可能性が大きい。

まず、動画という直感的な情報は、従来の店舗情報サイトにある情報より圧倒的に魅力があります。特に中国人は近くの店舗を探すシーンが多いため、Douyinを開いて付近のレストランを動画で探すことも不自然ではありません。

次に、Douyinの開発プランに、行列管理、予約機能の導入が書いています。レストランを見つたあとに、オンラインで行列を並んだり、予約を撮ったりすることが将来できるようになります。

また、いまはPOIのマップしか表示できないが、これから経路検索機能や、電車の乗り換え案内機能も追加されると言われています。

この3つが揃うと、恐ろしいことが起こりますねーーまさにO2Oサービスの革命といえます。中国の食べログ「Dianping」(大衆点評) や「Meituan」( 美団)はなくなると断言できないが、かなりの危機感を感じるのでしょう。

ただ、これはあくまでも「可能性」に過ぎなく、 Douyinの開発と運営チームの頑張り次第です。このDou店機能をみると、5Gと共にきた「動画」の時代、その新しい風向きを覗けます。

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