中国は人口がとにかく多いイメージですが、一体その数はどれぐらいですか?これからはまだ増えますか?その疑問を抱いている方も多いでしょう。
今月、中国国家統計局は2018年末に統計した最新の中国人口データを発表しました。この記事で肝心なデータをまとめます。
※すべてのデータソースは中国国家統計局です。
中国大陸の人口は、2018年年末のおいて14億弱です。
精確にいうと、13.9538億人になりました。この人口の統計範囲は「中国の大陸」であり、香港、マカオ、台湾、海外にいる中国人が範囲外です。
数年前から「中国の人口は14億人」が良く聞くのですが、増長のスピードが緩やかになりましたか?そうです。2017年より530万人しか増えていません。
中国の出生数は減る傾向です。
2018年の年間出生数は1523万人;出生率は10.94‰。
2018年の年間死亡数は993万人;死亡率は7.13‰。
人口の自然増長率は3.81‰となります。
年間出生数は近年1600万台に維持されていますが、減少する傾向がみられます。特に2017年、一人目の子供を産む夫婦が大幅に減りました。「一人っ子政策」の急遽緩和によって二人目の出生数が上がりましたが、全体の数字が減り続けます。

結局、2018年の出生数も予測よりだいぶ低いです。この大幅減少も予想より早く訪ねました。
高齢化がより深刻に進んでいく
一方で、ベビーブーム世代が続々と60歳に迎える。
2018年に、中国で60歳以上の高齢者は2.4949億、人口の17.9%になりました。
その中で、65歳以上は1.6658億、人口の11.9%を占めしています。

その結果、16-59歳の労働年齢人口は8.9729億人、人口の64.3%になりました。2017年より470人減少しました。
バランスの崩れた男女比
少子高齢化以外に、男女の比例も課題になります。
2018年中国の男性人口は7.1351億人。
2018年中国の女性人口は6.8187億人。
男性人口:女性人口は 104.64 : 100です。
3164万人の男性は、結婚できないかもしれないことを意味しています。
更に、各年齢層をみると、90年代生まれ以後の比例がもっと偏っています。下記の表の示したように、24歳以下の男女人口比は、110を超えています。特に、現在5-19歳の人口をみると、約18%の男性は同世代の女性相手がいません。

中国の将来はどうなる?
①少子高齢化の到来
現在の人口から、未来20年の変化を確実に推測できます。近いうちはまだ労働力の心配がありませんが、将来の中国は日本より厳しい少子高齢化社会になると分かります。
少子化になる原因は一部日本と同じですが、不動産価格の高騰と大都市の高すぎる生活コストも大きく関係すると言われています。中国人は、子供に全ての金銭と時間を注ぐ傾向があります。頑張っても良い教育環境を与えられないと思ってしまうと、子供を産まないことを選びます。
いまから生活教育環境の改善や中小都市への移住が進めば、長期的に出産意欲の回復も不可能ではありません。
少子高齢化は課題でもあり、ビジネスチャンスでもある。「高齢化社会の先輩」日本から、介護、地域活性化、生涯の資産運用など、様々な知見共有が期待されると思います。
②シングル男性エコノミー
十年後、18%彼女やお嫁さんの見つからない中国男性がいます。いまの「彼女の言うことを全て聞く」恋愛文化の上に、女性のパワーが更に上るのでしょう。もともと男権社会の中国にとってそれは良い変化かもしれません。
その同時に、数千万の「シングル男性」も一つ大きなグループになります。彼らのニーズを答えるサービスが必ず現れます。一人でも楽しめるエンタテインメント、出会いのチャンス、趣味によるサークルなどがいまよりも求められるのでしょう。
まとめ
今回の記事では、下記の話をしました。
・2018年中国の人口は14億近くに維持
・出生数1600万台であり、減り続けている
・高齢者が人口の17.9%であり、上がり続けている
・女性より、男性が3000万人多い;これからも男性の比例が多くなっていく
これでレポートや資料作成にお役に立てたら嬉しいと思います。他に知りたい情報がありましたら、ぜひコメントをくださいね!
14億って、国土面積から言えばここ半世紀以来、人口爆発と言えますね。60年代には6億、即ち50年間で
倍以上に増えました。
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